フェラーラ市にはいくつかの博物館や美術館があります: 国立考古学博物館(Museo Archeologico Nazionale)のコレクションは、スピナ(Spina)の古代都市エトラスカ(Etrusca)の遺物で工芸品です。/国立絵画館(Pinacoteca Nazionale)には中世、ルネッサンス期および近代のフェラーレ芸術に加えて、ジョバンニ・ベッリーニ(Giovanni Bellini)、エルコル・デ・ロベルティ(Ercole de'Roberti)、マンテーニャ( Mantegna)、ガロファロ(Garofalo)、イル・バスティアニーノ(il Bastianino)、ニコラ・ピサーノ(Niccolò Pisano)、ドッソ・ドッシ(Dosso Dossi)などいずれも大家の傑作が展示されています。/他にも大聖堂付属美術館(Museo della Cattedrale)や19世紀美術館(Museo dell'Ottocento)などがあります。
他のサイトにはまた、次のような美術館があります: 伝統的なイタリア絵画のスタイルから始めて印象派に至った、画家ボルドーニの芸術家としてのキャリアを傑作の展示で表わすジョバンニ・ボルドーニ美術館(Museo Giovanni Boldini)。/ジョルジョ・バッサーニの著作で不滅となったユダヤ人社会の物語を示すユダヤの近現代アート美術館(Museo di Arte Moderna e Contemporanea)「フィリッポ・デ・ピシス」(“Filippo de Pisis”)/イタリアの歴史博物館「ルネッサンスとレジスタンス」("Museo del Risorgimento e della Resistenza")。
また、見る価値のある名所には、タペストリーの飾られたフレスコ画の壁面が完全に保存されているエステンセン城(Castello Estense)、公爵家の台所、監獄跡、オレンジの庭と公爵の礼拝堂。/15世紀に建造されて多くの宗教的なフレスコ画や家具が残り、20世紀初頭から「フェラーラ公爵家」(“Ferrariae Decus”)の所蔵となった「ロメイの家」と大規模なラピダリウム(石造彫刻や石造建築断片の展示場)/スキファノイア宮(Palazzo Schifanoia)と壮大な「12ヵ月の間」(Sala dei Mesi/Ciclo del Mesi)、それにマルフィーザ・デステ邸(Palazzina di Marfisa d'Este)などです。
イベント
フェラーラではつねに多彩なイベントが催されるため、退屈することなくお過ごしいただけます。
4月末には国際カイトフェスティバル(Festival Internazionale degli Aquiloni)が、5月になると有名なフェラーラのパリオ(Palio di Ferrara)でいくつかのイベントが開催されますが、なかでもボルソ・デステ時代の歴史的再現イベントにはフェラーラ市の8つのコントラーデ(contrade)(小地区)が参加します。
フェラーラではまた、夏の間は屋外イブニングコンサートの数々が、「星の下のフェラーラ」というテーマによるプログラムで開催され、国際的に高く評価されているアーチストたちが、遠景にエステンス城を見る影のなかで演奏します。 また8月末には、ブスケルズ・フェスティバル(Festa di Buskers)が催され、世界各地から参加した大道芸人たちが市内を彩り、歴史的中心であるフェラーラの街路を景気づけます。 このフェスティバルは1987年以来行なわれてきました。
9月に開催される気球フェスティバルは、フェラーラ市上空に多くの熱気球が上がるのをご覧になるチャンスです。 10月には「フェラーラ国際」("Internazionale a Ferrara")が開催され、世界中から参集したジャーナリストを魅了します。フェラーラ市立劇場では、このイベントに合わせてコンサート、オペラ、演劇、ダンスパフォーマンスなど多様な演目を日程に組みます。
これらの他にも、1年を通じて多くのさまざまな活動が、フェラーラとボローニャの見本市会場付近で催されています。
観光コース
フェラーラは自転車の都市としても知られています。 1492年に建造された市壁 は依然として卓越した状態を保ち、田園地帯の外気のなかを数キロメートル走る自転車旅行のチャンスに寄与しています。
フェラーラ地方の平野を探索したいお客さまには、「歓楽の別荘」("Delizie Estensi")と総称されるエステ家によって残された建造物(Belriguardo、Verginese、Mesolaなどの宮殿または邸宅を含む)や、 ポンポーザ大修道院(Abbazia di Pomposa)、ステラータの城砦(Rocca di Stellata)、セントのラ・ジョヴァンニーナ城(La Giovannina di Cento)などを、豊かな歴史的芸術的コースの一部としてお奨めいたします。
また、汚染のない清らかな自然を満喫なさるなら、魚の養殖という興味深い世界への関心を発見する、または保護種の鳥を観察するには最適のポー・デルタ公園(Parco Delta del PO)が最適です。